義を言うな
「薩摩の教え」の言葉
「義を言うな」は鹿児島では、有名な言葉だが、その正しい意味を理解していない方も多い。 単に「文句を言うな」とか「口ごたえするな」という意味ではなく 「いろいろな詮議を尽くしたら(納得したら)後から義を言うな」が正しい意味。 つまり、「議論はいくらでもして、決まったらそれに従え」ということ。 歴史家の加来耕三さんによると様々な問いかけに対し答えていく「詮議」によって、薩摩藩士の反射神経は鍛えられており、 (この先どうなるかの)局面がわからない中で「詮議」が果たした役割(反射神経のような切れ味のよさ)は大きかったとのこと。 そして薩摩の特徴である「詮議」の後は、文句を言わず即行動したことが、維新の原動力になったのではないかと分析している。
2020.08.04