いにしへの道を聞きても唱へても わが行いにせずばかひなし
島津 忠良(号は日新斉・じっしんさい)
「日新公いろは歌」の「い」にあたる教えで「昔の賢者の立派な教えや学問も口に唱えるだけでは、役に立たない。実践、実行することがもっとも大事である」という意味。この「いろは歌」は、島津家中興の祖と言われる島津 忠良(ただよし)が、5年余の歳月をかけて完成させた。薩摩藩の「郷中教育」の基本の精神となった47首の歌で、島津義弘も多大な影響を受け、その後も薩摩武士、士道教育の教典となった。現代にも通じる多くの示唆を含んでいる。
2020.10.28