多くの人々に幸せや喜びを与えること以上に、崇高で素晴らしいものはない。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
今年はベートーベンの生誕250年の年である。 「楽聖」と呼ばれ今も多くの人の心をつかむ名曲を残した偉大な作曲家であるが、その生涯は決して裕福で楽なものでは無かった。作曲家にとっての命とも思われる「聴力」を失い、自殺を思うほど追い詰められながらも作曲活動を続けることができた根底には、自分の地位や名声のためでなく、作品を聴いてくれる人のことを思う気持ちがあったのだと思う。 私自身、彼の曲がクラシック音楽への興味のきっかけとり、それを通して数々の幸せを味わうことができた。 年末間近。今年は「歓びの歌」を大人数で響かせることは厳しい環境であるが、彼の言葉を思い出し、来年が多くの人にとって幸せ溢れる年になることを祈りたい。
2020.12.17