推しは推せるうちに推せ
読人不知
誰が最初に使い出したのか、語呂のいいこの言葉は10年くらい前からアイドルファンを中心に諺のように使われています。特に熱を入れて応援している相手のことを"推し"という名詞・個人を指す名称としてはっきりと表現するようになったのはAKB48が出来てからのような気がするのでそれ以降の言葉でしょう。推しているアイドルや選手はある日突然引退や卒業を宣言したり、不祥事で表舞台から居なくなることも珍しいことではない、だからいつでもそこに居るとは限らないのだから推しましょうね、っていう文脈ですが、アイドルに限らず近年のコンテンツ消費サイクルはこの『推しは推せるうちに推せ』概念に近いものがあるような気がします。とにかく目まぐるしく変わる。廃れる。居なくなる。マルチSNS時代において、ひとつのものを長い期間好きでいられるということはとても幸せなことなんだと思います。推す側も推される側も。後でもいいやなんて思っているといつの間にかなくなっているかもしれませんからちゃんとそれ好きです、こう思いますって意思表示しましょう。発信の時代です。
2022.11.17