私が彼方を見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです。
ニュートン (シャルトルのベルナール)
科学者ニュートンが書いた手紙の一節として広く認知されている言葉ですが、原典は12世紀のフランスの哲学者、シャルトルのベルナールといわれています。『巨人の肩』とは先人の積み重ねた発見のメタファーです。素晴らしい知見や視座が手に入ったのは自分が優れているからではなく、先人たちの積み重ねがあったからこそ。自分への劣等感と自信はコインの表裏であり、昨日の私であり明日の私でもあります。自分から求めれば様々な視座や知見に触れられるこの時代において、貪欲に知識と経験を浴び続け、巨人の肩の上から大きな声でまわりの人たちに届ける人でありたいと思います。
2020.06.19