一日一生
酒井雄哉 大阿闍梨
酒井雄哉大阿闍梨の言葉。比叡山の山中や京都市内を、7年がかりで千日間、計約4万キロ(地球一周)歩く千日回峰行という荒行があるが、千年を超す比叡山の歴史で、2度の千日回峰行をやり遂げた人は3人しかいないが、その一人。修行のクライマックス「堂入り」は、9日間断食、断水、不眠、不臥。つまり、食べ物も水も断ち、眠らず、横にもならずに、ひたすらお経を唱え続ける。医者に言わせれば「間違いなく死ぬ」というもの。また、この行は途中でやめると自害するという決まりがあり、自害用の短刀をいつも持って回峰が行われるという。 こんなすごい事を成し遂げられた酒井大阿闍梨の言葉「一日一生」と思って生きるは、心に響く。今日、死んでもいいと思って生きること。今日と同じように明日が続くと誰もが勘違いをしている。しかし、現実は明日生きている保証はどこにもない。今日あったあの人には、もう二度と会えないかもしれない。だから、今を充実させる。今日を充実させたい。
2020.08.06